Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

東日本の某県に勤務する救急医。医療を始め、国内外の問題につきぼちぼち呟く予定です。

失敗の本質

YouTubeアカウントについての近況報告

読者の皆様こんにちは。久々の更新です。先日私は、YouTubeアカウントを更新した旨を報告しましたが、その後も複数回の更新を行っており、今回の記事はそれについてざっと報告します。 まず、本日午前にアップロードした動画から紹介します。 過去に何度も本…

東京女子医大のニュースを聞いて色々考えてしまった。

さて今週に入り、東京女子医科大学附属病院に関して衝撃的(?)なニュースが飛び込んできました。Covid-19パンデミックが日本にも波及する中、病院の経営が悪化したことを理由に同病院では看護師に危険手当等を至急しないどころか、夏のボーナスを支給しないこ…

【COVID-19】我々は今日の日本政府に大本営のデジャヴを見ているのか?

安倍首相が4月7日に緊急事態宣言を埼玉, 千葉, 東京, 神奈川, 大阪, 兵庫, 福岡の7都府県に対し発出してからもう既に6日。Twitter等を見ている限り、徐々に社会へその緊張感が伝わり、繁華街から人気が多少は引いたように思われます。 専門家集団が表明し続…

【COVID-19】日本のリーダーシップ欠如を危惧する

連日、COVID-19の話題で持ち切りですが、日本国内でも色々と不穏な話題が出て来ていますね。経済対策ということで、和牛や魚のクーポン券を配布するという案が出て来る一方で、東京都を封鎖する可能性も取り沙汰されています。そうゆう国内外の情勢を見て、…

【COVID-19】岩田健太郎先生の『内部告発』動画を単なる『炎上』で終わらせない為に

昨日に引き続き、厚労省の『ダイヤモンド・プリンセス』対応を批判した岩田健太郎先生の言動について、色々と論じていきたいと思います。 https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-iwata?utm_source=dynamic&utm_campaign=bfsharetwitter 昨日はT…

話題の岩田健太郎先生のビデオを見てみた。

さて、昨日の夜あたりから、感染症診療に関する著作等で有名な岩田健太郎先生が、YouTubeにアップロードした動画が話題になっています。 ※追記: 岩田健太郎先生ご自身の意思で、動画を削除されています。よって下記リンクの動画は視聴できません。(2020年2月…

【若手医師は特攻隊なのか】自民党議連が提案。「初期研修2年目は半年間、医師不足地域で研修を」

昨晩から本日夕方まで、外勤先の市中病院で日当直だったんですが、Twitterを見ていたら気になるニュースを目にしました(下記リンク。有料記事なので私は内容を読めておりません)。 ・卒後二年目はまだ「初期臨床研修医」です・殻をかぶったひよこに、大人…

本の紹介(13); 『日本型リーダーはなぜ失敗するのか』

今日はまた本の紹介を行いたいと思います。 『日本型リーダーはなぜ失敗するのか』(半藤一利 著, 文春新書) 過日紹介した、半藤一利氏の著作です。この本もまたアジア太平洋戦争時の日本軍の首脳部の意思決定などを検証し、望ましい参謀像, リーダー像を指…

日本の医療の人材育成が抱える課題

数日ぶりの更新です。今日は、日頃の診療業務を通して感じた日本の人材育成の課題を綴ってみたいと思います。 以前も本ブログやtwitterアカウントでも述べていますが、救急科にて多発外傷, 壊死性筋膜炎等の重症患者を収容し、適宜 各専門診療科(救急科は蘇…

【救急医の一斉退職問題】失敗の事例を検証せよ

最近、Twitterなどで大津市民病院の救急医一斉退職のニュースが話題になっていました。 救急科以外で蘇生や重症管理に慣れているのは(私の勝手なイメージですが)循環器内科医, 麻酔科医, 心臓血管外科医, (一部の)腹部外科医, 脳神経外科医という感じで…

日本の問題点を、思いつくまま綴ってみる。

最近、各種メディアから流れてくる情報を見聞きして、日本の問題点を考察する機会があったので、今回はそれをまとめてみたいと思います。 (1) 日本の組織は意思決定が遅い 先日、出勤中に聞いていた朝のFMラジオで「日本企業は会議を沢山開くが、意思決定は…

【医学部教育】『模範回答』を学生に要求する教育は、実戦で役に立つのか?

読者の皆様、久しぶりです。ネタ切れで暫く更新を止めていましたが、ちょっとしたネタを思いついたので投稿します。 以前から、私は医学部の講義・試験について「講師が我が道を通し、学生が十分理解できるかは二の次, 三の次」, 「その為、定期試験の際には…

鳥羽伏見の戦い

昨晩、NHK総合で『歴史秘話ヒストリア』という興味深い番組をやっていました。今からおよそ150年前にあった鳥羽伏見の戦いの真相を紹介する内容でした。 これで新政府軍が勝利したのは皆様もご存知でしょう。しかし実際は、勝機は幕府軍にこそあったのです。…

呆れた『地域医療支援』の実態

過日、某県(以下X県)の過疎地域(以下Y地方)の診療所で勤務する知り合いの内科医(以下A氏)と飲んでいたら、自治体や大学病院の、地域医療に対する余りにもお寒い対応を知ってしまったので、問題提起も兼ねてここに綴っておきます。 Y地方では数年前、夜間に車…

嘘や誤情報がもたらすもの

森友学園・加計学園問題, 防衛省の日報問題, 文科省汚職に続いて、またも公的機関(官公庁と自治体)の不祥事が発覚しました。今度は、雇用した障がい者数を水増しして報告していたのです。 www.tokyo-np.co.jp 森友学園・加計学園問題では財務省が証拠となり…

終戦の日に考えたこと

今日は8/15、終戦の日です。天皇陛下が来年退位されるので、平成最後の終戦の日ですね。73年前の今日、日本政府はポツダム宣言の受諾を表明し、連合国へ降伏。1931年の満州事変以来続いていた日中間の戦争と、1941年から始まった太平洋戦争に終止符が打たれ…

ちょっと頭にきたニュースー 「医師の働き方改革」?「過労死ラインが上限なら『救える患者も救えない』」?

昨日Twitterを見ていたらあるニュースが話題になっておりました。というより、激しい批判の嵐が発生していました。 ※Yahoo!ニュースを引用していましたが、リンク切れになっていたためニュース記事のリンク先を変更しています↓(2018/7/21) medical-saponet.m…

精神主義という弊害

今日は、日本社会全体に共通する問題について考察したいと思います。最近、過労死や働き方改革というものが話題になっていますね。残業の制限や『プレミアムフライデー』, そしてその逆の残業時間の過少申告等々、様々な対応策に加え、課題も噴出しています…

厚労省と医師会の嘘(3)

こんにちは。本ブログの記事を書くのもこれで5回目になります。もうお気付きの方も居るかと思いますが、実はTwitterアカウントも開設しました。 twitter.com お手数ながら(?)follow&retweetよろしくお願いします。 今回も前2回同様、上昌弘氏の著書『病…

厚労省と医師会の嘘(2)

今日は前回厚労省と医師会の嘘 (1) - Voice of ER ー若輩救急医の呟き・戯言ー に続き、上昌弘氏の著書『病院は東京から破綻する』を参考に、医師不足に関する議論を取り上げます。 前回の記事では、①舛添要一氏が厚労相時代に、日本医師会や厚労省の官僚と…

本の紹介; 「失敗の本質ー日本軍の組織論的研究ー」

早速、2件目の記事を書いてみたいと思います。この記事では、私の物の見方・社会に対する考え方に大きく影響を与えた, そして衝撃を与えた著作を紹介したいと思います。 『失敗の本質ー日本軍の組織論的研究ー』著: 戸部良一, 寺本義也ほか, 中公文庫 何だ…