Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

日本のどっかに勤務する救急医。医療を始め、国内外の問題につきぼちぼち呟く予定です。

医局制度

【医学部入試】『感染症内科/救急科枠』新設の問題点

こんばんは。ここ数日間、仕事が忙しいことに加え, 専門医試験の勉強もあったのでYouTubeチャンネルの更新は停止しており、ブログ更新もやや雑になりがちでした。しかしながら、昨日気になるニュースが私の目に止まりました。2023年度の医学部新入生(≒受験…

重症ではないCOVID-19患者へのヘパリン治療用量投与

こんにちは。実は夏休みに入っているけど、COVID-19のせいでニートしかできていない救急医です。私は少し前の記事で、「重症COVID-19に対する治療用量の抗凝固薬(ヘパリン)投与は、血栓予防目的の用量に対して劣性(予後改善はしない)だよ」といったこと…

ブログ・YouTubeで私が正体を明かさない理由

こんにちは。今日は訳あって早上がりなので、ブログをこの時間帯から更新します。 私は2018年からこのブログを書き始め、昨年にはYouTubeアカウントを解説しました。全ては、私の意見 − 特に日本の医療に関するもの − を世間に知ってもらい, 同じ理想を抱く…

【祝!】史上初のコラボ企画

こんにちは。今日は、当直明けで早上がりなので、早めにブログ更新します。 実は読者の皆様に重大な告知があります。去る2/17夜、私がYouTubeを始めて以来初めてとなるコラボ企画の動画が公開されました!相手は、同じ医療系YouTuberのドクエルさんです!! …

日本専門医機構(や厚労省etc.)に抗議します。

こんばんは。医療関係者の間でまた日本専門医機構が不興を買っていますね。新専門医制度の内容が槍玉に上がっていたことは記憶に新しいですが、同機構は「いずれ専門医資格を更新制にしていく」という計画を有していたようで, その更新の条件に「医師不足地…

私は不思議でなりません。

こんばんは。最近、旭川医大に関するきな臭い(?)ニュースが流れていますね。大学の会議で、学長がCOVID-19患者を大学病院でも受け入れるよう進言した病院長を罵倒し, 院内クラスターが発生した民間病院を誹謗中傷したことが判明したのです。しかも、その後…

米国の病院を見学した時の話

こんばんは。今日はYouTubeの更新通知です。以前も渡米経験についてブログに綴っていたような気がしましたが、それを改めて動画にしました。是非ご視聴ください。 公的保険制度の不備により以前から真っ当な治療が受けられず苦しむ患者が居たり, COVID-19パ…

替え歌を歌いました。

こんばんは。昨日私は日常業務の急がしさ, Covid-19感染拡大の第3波の憂さを晴らすが如く、ブログでイキリ散らしておりましたが、まだ少々腹に据えかねるものがあるので、替え歌にして歌ってしまいました!以下の動画で歌っている音痴野郎は私です。差し支え…

【救急医の愚痴】麒麟がくるのを待ってどうすんだよ?

こんばんは。今日は、色々と鬱積した思いがあるのでそれを綴ってみたいと思います。 今日も、私は救命センターでICUと外来の間でてんてこ舞いでした。重症入院患者の評価は慎重に進めないと状態を上向かせるきっかけを失いかねないし、外来も外来で色々と大…

医学部は才能の墓場?

こんばんは。今日はまたYouTubeチャンネルへの新規動画アップロードのお知らせです。先日、医療関係者の間で特に話題となっていたTwitter上のコメントについて、自分なりに考察したものです。過去にブログや動画で指摘してきたこととも重なる点はありますが…

ここが変だよ大学病院 Part 2

皆さんこんばんは。今日はまたもや、YouTube動画をアップロードしたのでその宣伝です。以前、大学病院での診療に従事する中で経験した様々な矛盾点を紹介し、その解決策も提案していましたが、その続編です。 youtu.be 今回は、日頃のモヤモヤを吹っ飛ばすか…

初期研修のマッチングに関して思ったこと。

さて、Twitterや私の病院内の動向を見ていて分かったのですが、医学部6年生の臨床研修病院マッチングの結果が今週発表されたそうですね。毎年、高倍率で枠が埋まる病院と, 定員割れで苦悩する病院とで明暗が分かれるパターンがお馴染みになっていますが、今…

ここが変だよ大学病院

皆さんこんばんわ!当直明けだけど、どーしても動画にしたいお題があったので作成しました。お題はズバリ『ここが変だよ大学病院』です! youtu.be 以前から本ブログ(とYouTube動画で)同じ医療者の批判を散々してきた私ですが、今回の動画はこれまでの動画…

YouTubeアカウントについての近況報告

読者の皆様こんにちは。久々の更新です。先日私は、YouTubeアカウントを更新した旨を報告しましたが、その後も複数回の更新を行っており、今回の記事はそれについてざっと報告します。 まず、本日午前にアップロードした動画から紹介します。 過去に何度も本…

研修医(と医学生)の皆さんに伝えたいことを綴ります。

ここ数日、Twitterで研修医の言動に関して様々な議論が飛び交い、また私自身も日々の診療で思うところがあったので、今日はそれをここにまとめたいと思います。 (1) 上級医との付き合い方 過日、Twitter上でフォローしている方がYouTubeにアップロードされて…

日本の医療の人材育成が抱える課題

数日ぶりの更新です。今日は、日頃の診療業務を通して感じた日本の人材育成の課題を綴ってみたいと思います。 以前も本ブログやtwitterアカウントでも述べていますが、救急科にて多発外傷, 壊死性筋膜炎等の重症患者を収容し、適宜 各専門診療科(救急科は蘇…

大学病院救命センターに勤務していて感じたことなど。

久しぶりの更新となります。時々ネタはふと思いつくのですが、なかなか文章化する機会がなく(正確には、気が起きず)過ごしていました。今日は、大学病院の救命センターで診療に携わって思った事などを綴りたいと思います。 (1) 内科系診療科でも重症管理(I…

大胆予想!『白い巨塔』2030年代くらいにリメイクしたらこーなる?

『白い巨塔』がまたドラマとしてリメイクされテレビ朝日系列で放映中です。原作は1960年代に発表されていますが、これまで1966(映画), 1967, 1968, 1978, 1990, 2003(いずれもテレビドラマ), 2007(韓国でテレビドラマ化)そして今回と、何回もリメイクさ…

救命センター・ドクターヘリ運営に関与して思ったこと

今日は、大学病院で救命救急センター, 及びドクターヘリでの診療を通して感じた日本(或いは地域)の医療の問題点を綴ってみようかと思います。 (1) 3次救急病院ならば全診療科を揃えておくべきでは 私の勤務する都道府県は、私の居る大学病院を含めると合計…

医局肯定派の皆様へ提案。米国式メディカルスクールはどうですか?

今日は、医局制度をどうしても残したい場合、どのようなシステムを新設すべきか(皮肉を込めた)提案を行いたいと思います。 現在の医局制度の人材獲得の手段は次の3つでしょう:1.部活のOB, OGが後輩を勧誘する, 2. 病院実習で来た学生を飲み会に誘う, 3. …

医局肯定派の言動に、昭和の陸軍を見てしまった話。

過日、Twitterを見ていたら医局制度に関して非常に興味深い、刺激的な議論が飛び交っていました。私はこれまで、大学病院・医局中心の医療について批判的な記事を幾多と書いてきましたが、同じく従来の制度に批判的な医療関係者の方は結構いらっしゃいます。…

令和に持ち越したくない、医療界の欠陥

5/1、新天皇が即位し、令和元年がスタートしました。但し、変わったのは年号だけであって、世界や日本の何かが劇的に良くなるという保証はありません。それは医療だって同じ。元号が変わっても、旧態依然であれば医学部女子受験生への不当な足切りや、医療ス…

大学病院・医局は監督者として適格なのか

今回は、抗菌薬シリーズの最終回を延期し、別の話題を取り上げます。 以前の投稿でも取り上げましたが、私の3月までの勤務先の病院には消化器内科医が1名しかおらず、しかも持病のため内視鏡検査・治療ができず、入院患者(せいぜい3~4名が限度)の診療と外…

厚労省案「医師の残業時間は年間2000時間までOK」の影響を考察する

昨年より何回も、SNS上の医療スタッフの間で話題になっている厚労省主導の「医師の働き方改革」ですが、また物議を醸す案が出ています。 yomidr.yomiuri.co.jp ※Huffington Postの記事をリンクとして引用していましたが、リンク切れが判明したので読売新聞の…

医学部教育の問題点

久しぶりの更新です。お待たせし申し訳ありません。今日は題名の通り、医学部の教育態勢について、私が学生時代を通して感じた問題点を挙げてみたいと思います。 ① 講義の質が担保されない 大学に限った話ではありませんが、大学の講義の中には、講師の解説…

もはや、地域医療を医局に任せてはおけない

暫く更新がストップしていましたが、溜まっていたネタがそろそろ熟成されてきたタイミングなので、少しずつ放出していきます。 以前から、本ブログでは医局制度や医学部入試での女子受験生差別問題, 初期研修・専門医制度等について様々なfactや持論を展開し…

私自身の将来の展望(キャリアなどについて)

最近は多忙さに加え、ネタ切れなので更新が止まりがちです。 今回は、漠然とした内容ですが、私が自分自身の将来に対する展望をちょっと書いてみたいと思います。 「専門医(私の場合は救急専門医)を取得し、必要に応じてサブスペシャリティとして他の資格…

呆れた『地域医療支援』の実態

過日、某県(以下X県)の過疎地域(以下Y地方)の診療所で勤務する知り合いの内科医(以下A氏)と飲んでいたら、自治体や大学病院の、地域医療に対する余りにもお寒い対応を知ってしまったので、問題提起も兼ねてここに綴っておきます。 Y地方では数年前、夜間に車…

【医療関係者向け】新専門医制度の何が問題か

以前から、新専門医制度に関して様々な問題点が指摘されています。ネットで様々な記事を読み、我ながら「なるほど」, 「これは良くないぞ」と思う事もあったのですが、今回は①「なぜ新専門医制度が始まったのか?」, ②「新専門医制度のどういった点が問題な…

大学病院・医局制度は地域に貢献しているのか

こんばんは。今日は、私が初期研修医時代から抱いてきた疑念を思いっきり(?)開陳してみたいと思います。 今、私が居る市中病院は脳神経外科を中心に、多くの救急患者を昼夜問わず受け入れています。病床は200床そこそこと大学病院と比べるとだいぶ少ない…