Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

日本のどっかに勤務する救急医。医療を始め、国内外の問題につきぼちぼち呟く予定です。

病院は東京から破綻する

【COVID-19関連】話題の上昌広氏についてちょっと調査してみた(手段: インターネットのみ)。

最近、COVID-19の件でテレビ ー 特に民放 ー に引っ張りだこの『専門家』が複数名居ますね。但し、そういった人々は大抵、医療関係者の間で恐ろしく評判が悪いのです。以下、Twitterからの引用です(勝手に引用して申し訳ありません!)。 サンモニ上昌広氏P…

厚労省がやっと認めた。「2036年でも医師は不足」

数日ぶりに更新します。最近ネタ切れでしたが、今朝様々な意味で興味深いニュースを発見しました。 mainichi.jp 厚労省は「医師の偏在を2036年までに解消する」という目標を以前より掲げていたのですが、その2036年になっても、2次医療圏(各都道府県をブロ…

もはや、地域医療を医局に任せてはおけない

暫く更新がストップしていましたが、溜まっていたネタがそろそろ熟成されてきたタイミングなので、少しずつ放出していきます。 以前から、本ブログでは医局制度や医学部入試での女子受験生差別問題, 初期研修・専門医制度等について様々なfactや持論を展開し…

大学病院・医局制度は地域に貢献しているのか

こんばんは。今日は、私が初期研修医時代から抱いてきた疑念を思いっきり(?)開陳してみたいと思います。 今、私が居る市中病院は脳神経外科を中心に、多くの救急患者を昼夜問わず受け入れています。病床は200床そこそこと大学病院と比べるとだいぶ少ない…

厚労省と医師会の嘘(3)

こんにちは。本ブログの記事を書くのもこれで5回目になります。もうお気付きの方も居るかと思いますが、実はTwitterアカウントも開設しました。 twitter.com お手数ながら(?)follow&retweetよろしくお願いします。 今回も前2回同様、上昌弘氏の著書『病…

厚労省と医師会の嘘(2)

今日は前回厚労省と医師会の嘘 (1) - Voice of ER ー若輩救急医の呟き・戯言ー に続き、上昌弘氏の著書『病院は東京から破綻する』を参考に、医師不足に関する議論を取り上げます。 前回の記事では、①舛添要一氏が厚労相時代に、日本医師会や厚労省の官僚と…

厚労省と医師会の嘘 (1)

もう10年近く前ですが、皆様は当時の舛添要一厚労大臣が「2016年までに医学部定員を1500人に増員する」という方針を発表し、ニュースで話題になったことを覚えてらっしゃいますか?私はちょうど、医学部入りたてぐらいの時期だったのですが、正直ある本を読…