抗菌薬
メチャクチャお久しぶりです。現役救急医のカ医ロ・レンです。一応Twitterには顔を出していましたが、仕事がクソ忙しくてYouTubeもブログも更新できていませんでした。(そして今後も更新が停滞しまくると思います) 今日久々に記事を書いている理由は、最近…
こんばんは。現役救急医です。ここ最近、色々と忙しくなったり, ブログやYouTube以外に色々とやりたい(orやるべき)ことがあるので、更新が止まっていました。田舎の、人手が少ない病院 − 特に田舎 − ともなると、業務が多忙になりがちです。中には医師や看…
みなさんこんにちは。現役救急医です。今日は、偽膜性腸炎の治療や診断について、UpToDateを基にまとめてみようと思います。なお、偽膜性腸炎の起炎菌は以前まで、『クロストリジウム・ディフィシル』と呼ばれていましたが、近年になり"Clostridioides diffi…
みなさんこんばんは。現役救急医です。3月16日は第116回医師国家試験の合格発表だったようで、午後になってTwitter上へ「受かった!」と言う報告が続々流れてきました。 改めて申し上げます。本当におめでとうございます。 卒後, 或いは 初期研修終了後にど…
こんばんは。現役救急医です。New England Journal of Medicineから配信されているメールを見ていたら、興味深い報告が載っていました。米国で類鼻疽が複数発生した事例の報告です(Gee JE, Bower WA. et al., N Engl J Med. 2022;386:861-8)。 (1) 導入 類…
こんにちは、現役救急医です。日本救急医学会は日本集中治療医学会と合同で敗血症診療ガイドラインを作成しているのですが、それに少しばかり、急性膵炎の合併症である感染性膵壊死に対する介入時期について言及があります。雑に言うと、「ドレナージ(膿な…
私は暇さえあればよくYouTubeを試聴するのですが、最近ハマっているチャンネルがあります。『俺の世界史ch』といって、世界史好きなチャンネル所有者(歴史専門の家庭教師のようです)が世界史に関する様々な知識を披露しています。 そのチャンネルが上げて…
前回に続き、NEJMに掲載されたSTIsに関するreview articleの和訳の続きを掲載していきます。 (4) 新興の性的感染が可能なウイルス ① ジカウイルス(Zika virus[ZIKV]) ZIKVはヤブカが媒介し、発熱, 頭痛, 筋肉痛といった症状のほか, 妊婦に感染することで小頭…
今日は前節の続きです。 (3) 新興の性的感染が可能な病原体 ① Neisseria meningitidis N. meningitidisは、健康成人約10 %の鼻咽頭に定着しており、子宮頸部, 尿道, 直腸といった他の粘膜にも稀ながら定着している。この病原体は、以下の2つの異なる臨床像が…
今回は、今年5月21日に発表されたreview article "Emerging and Reemerging Sexually Transmitted Infections"(Williamson DA., Chen MY. N Engl J Med. 382;21:2023-2032)を紹介してみようと思います。意外と長編だったので、何回かに分けて(雑な)翻訳を…
抗菌薬シリーズも、長編となってしまいましたが最終回となりました。最後はST合剤とリファンピシン, ホスホマイシンを扱います。 (15)ST合剤(スルファメトキサゾール・トリメトプリム) ①薬物動態 消化管からの吸収が非常に良好。各臓器, 脳脊髄液を含む体…
少し間が空いてしまいましたが、抗菌薬まとめシリーズを再開します。今回はストレプトグラミン系, リポペプチド系, リンコマイシン系, メトロニダゾールのまとめです。 (11)ストレプトグラミン系 ー キヌグリプチン・ダルホグリプチン ①薬物動態 主に肝臓で…
仕事が忙しかったりと、続きを書く余裕が無かったので数日ブランクが空いてしまいました。今回は、テトラサイクリン系, グリコペプチド系, オキサゾリジノン系を取り上げます。 (8) テトラサイクリン系 ー テトラサイクリン, ドキシサイクリン, ミノサイクリ…
今日も、前回の続きをやっていきたいと思います。 (6) ニューキノロン系 ①薬物動態 組織移行性は良好。なお経口投与時は、食事, アルミニウム, マグネシウム, カルシウム等の制酸薬(H2ブロッカー, プロトンポンプ阻害薬は吸収を阻害しない), 鉄, 亜鉛入り…
今日は前回同様、各抗菌薬の特徴についてまとめていきます。 (3) モノバクタム系 ー アズトレオナム ①薬物動態 脳脊髄液への移行性は良くない。 ②スペクトラム 緑膿菌を含む好気性グラム陰性桿菌のみに有効。但し、ESBL産生株には無効。 (4) カルバペネム系 …
皆さんこんにちは。本題に入る前に近況報告をします。今月をもって現勤務先の市中病院を退職し、4月より大学病院に戻ることになりました。そんな中、時間的余裕ができたので医療ネタでブログを更新することにしました。 今回から数回に分けて、前からやって…
こんにちは。実は昨日、大学時代に所属していた部活の追いコンに出席してきました。どうやら医師・看護師国家試験共にまだ結果は出てないようですが、僕なりに盛大にお祝いし、激励してきました(笑) なので今日は、4月から初期研修医になる人の為に「これ…
今回も、英語論文の和訳&紹介を行いたいと思います。今日の元ネタは 'Antibiotics for Sepsis-Finding the Equilibrium'(Klompas M, Calandra T, Singer M. JAMA 2018;320(14);1433-1434)です。 2017年にRhodesらが発表した'The Surviving Sepsis Campaign …