Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

日本のどっかに勤務する救急医。医療を始め、国内外の問題につきぼちぼち呟く予定です。

私自身の将来の展望(キャリアなどについて)

 最近は多忙さに加え、ネタ切れなので更新が止まりがちです。

 今回は、漠然とした内容ですが、私が自分自身の将来に対する展望をちょっと書いてみたいと思います。

 「専門医(私の場合は救急専門医)を取得し、必要に応じてサブスペシャリティとして他の資格を取っておく。場合によっては大学院に行って博士号」というのが、ありがちな展望だと思います。当然、これに結婚や子育て等のプライベートの要素も関与してくるでしょう。

 私も同様のことを念頭に置いて、自分のキャリアを考えています。加えて、私は自分のことに限定することなく、広い視野を持ちたいと思っているのです。

 これまで私は本ブログで、日本の医療の様々な問題点を批判し時に糾弾してきました(下記のリンク集を参照)。しかし単に糾弾するだけでは事態の改善は達成できません(情報を公開・共有することで、より多くの人々に知ってもらうことはできますが)。同じ意見をもつ人々が結団し、変革の実現に向けて戦略的に動くことも必要だと思います。

厚労省と医師会の嘘 (1) - Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

厚労省と医師会の嘘(2) - Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

厚労省と医師会の嘘(3) - Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

 

理想的な初期研修とは(2) - Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

【医療関係者向け】新専門医制度の何が問題か - Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

 

大学病院・医局制度は地域に貢献しているのか - Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

呆れた『地域医療支援』の実態 - Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

 

ちょっと頭にきたニュースー 「医師の働き方改革」?「過労死ラインが上限なら『救える患者も救えない』」? - Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

厚労省発表。「医師は長時間労働を我慢せよ」 - Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

 

地域枠の義務を拒否する研修医たち - Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

東京医大、女子受験生を一律減点 - Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

 

 一般的に医療関係者の間では、医師のキャリアについて「医局に入って自由を諦めるか, フリーランスや(医局制度の枠に入っていない)市中病院に入って自由なキャリアを目指すか」の2択である、と指摘されています。私はこの2つだけが選択肢ではないと思うのです。「(医局制度に属そうが属しまいが)日々の診療や自身のキャリア構築に加え、日本の医療の現状打破を目指し活動する」という選択肢もあって然るべきだと思います。

 今年はNHK大河ドラマが『西郷どん』であることから、幕末や明治維新に注目が集まっていますが、今一度、若い世代が当時の薩摩藩的なポジション ー 新たなる脅威に直面した状態で、既存の体制を革新する為に有志と連携して介入する役回り ー を担っても良いのではないでしょうか。