Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

日本のどっかに勤務する救急医。医療を始め、国内外の問題につきぼちぼち呟く予定です。

書評

専門家と一般人の架け橋となり得る本

今日は、昨年に読んだ本の中で、医療従事者以外の皆さんでも、医療への理解を深める一助になりそうな本を紹介します。何ヶ月も前に読んだ(下手したら1年は経っているかも?)本が多いので、非常に雑な紹介をします。何卒ご了承下さい(笑) ① がん ー4000年…

本の紹介(6); 『人質の経済学』

安田純平さんの解放がつい先日、ニュースになりました。今回は、それに関連した書籍を紹介したいと思います。 『人質の経済学』著者; ロレッタ・ナポリオーニ, 訳者; 村井章子, 文藝春秋 www.bbc.com news.nifty.com 安田さんはシリアでアルカイダの関連組織…

本の紹介(5); 『21世紀のイスラム過激派 アルカイダからイスラム国まで』

前回の記事で、中東情勢について書くと予告しましたが、ちょっと前に興味深い本を購入し読んだので、その本の内容(と紹介)も交えて、私の知っていること, 思うことをまとめていこうと思います。 まず、件の本ですが『21世紀のイスラム過激派 アルカイダか…

【一部医療関係者向け】大麻について

久々の更新です。忙しいのに加え、完全にネタ切れでした。でもネタを思いついたので更新することにしました。先に予告しますが、今後記事のネタにしたい項目は2つあります。 ① 大麻について ウルグアイに続き、カナダで大麻が合法化された事が話題になってい…

本の紹介(4); 『主権なき平和国家』

今日は、また本を紹介したいと思います。 『主権なき平和国家 地位協定の国際比較からみる日本の姿』 著者; 伊勢崎賢治, 布施祐仁 集英社 名前から想像がつくとは思いますが、この本のテーマは日米地位協定です。主権国家内に、異国の軍隊が駐留するという異…

本の紹介(3); 『銃・病原菌・鉄』

こんばんは。久しぶりにブログ更新します。ネタ切れも否定できませんが、本業が忙しく滞りがちです。今日は最近読んだ本を紹介します。 『銃・病原菌・鉄(上・下)』 著者; ジャレド・ダイアモンド 翻訳; 倉骨彰 草思社文庫 皆さんも、学校の歴史の授業で「…

本の紹介(2); 『共謀 ートランプとロシアをつなぐ黒い人脈とカネ』

おはようございます。日本対ベルギー戦、本当に惜しかったですね。試合を録画してまだ見ていませんが、ニュースに出て来るハイライトやネットを見る限りでは日本代表はかなり頑張ったみたいだし、世界中で賞賛の声が上がっていて、ポーランド戦の『汚名』は…

本の紹介; 「失敗の本質ー日本軍の組織論的研究ー」

早速、2件目の記事を書いてみたいと思います。この記事では、私の物の見方・社会に対する考え方に大きく影響を与えた, そして衝撃を与えた著作を紹介したいと思います。 『失敗の本質ー日本軍の組織論的研究ー』著: 戸部良一, 寺本義也ほか, 中公文庫 何だ…