Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

日本のどっかに勤務する救急医。医療を始め、国内外の問題につきぼちぼち呟く予定です。

インターネットは謀略の手段と化した

 以前、本ブログでロシアがハッキングによって2016年の米大統領選挙に介入し、ドナルド・トランプの勝利に寄与したことや、日米当局がインターネットや衛星通信を傍受していたことを紹介しました。

voiceofer.hatenablog.com

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不幸にも、ロシアは同様の悪事を飽きることなく継続していますし、北朝鮮も同じようなテクニックを利用しているのです。以下、『GIGAZINE』というニュースまとめサイトからの記事を引用します。

 

(1)ロシア ー SNS上で荒らしを『敢行』

 ロシア当局は民主党共和党のサーバーへのハッキングのみならず、SNS上に偽のアカウント多数を開設し、そこから人種差別思想を含めた過激な意見を発信し、意図的に増幅させることで米国世論の極端な分断を図ってきました。

 そして、このような謀略の対象は人種問題・経済・貿易といった事項に限定せず、『スターウォーズ』という一見関連性が薄いように思われる娯楽にまで及んでいるのです。

 

gigazine.net

 

(2)北朝鮮 ー インターネットで一山当てようぜ?

 北朝鮮と関連性の強いハッカーのグループは、セキュリティが甘いアジアやアフリカの各銀行のシステムへへマルウェアを忍び込ませ、銀行間決済システムを操作することで計数百億円単位の現金を不正に引き出していました。

 他にも、このハッカーグループはパソコンに感染後、ファイルを暗号化(読み込めなくする)して身代金を要求するランサムウェア"WannaCry"を作成したとも指摘されています。

gigazine.net

 

 登場当初は、利便性など良い側面が歓迎されていたインターネット(或いは、情報技術)ですが、普及・発展するに従って負の側面も目立つようになりました。その負の側面を、国家などが市民の監視・搾取や他国への侵害行為に利用するようになってしまったのです。