Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

東日本の某県に勤務する救急医。医療を始め、国内外の問題につきぼちぼち呟く予定です。

我々は、ブラジルに日本の未来を見ているのかもしれない

 またまた、医療と関係ないネタになって申し訳ありません。最近、気になるニュースばっかしなのです。

 もう朝のニュース等でご存知の方は多いとは思いますが、ブラジル大統領選挙に極右のボルソナロが当選しました。人種差別・性差別的な発言が多く、掲げる公約も「治安対策のため銃規制を緩和する」といったもの。しかも、下の'Vox'(海外メディア)の動画によれば実際に、ブラジルが軍政であった時代には将校だったそうです。

www.bbc.com

youtu.be

 なぜこんなヤバい人が選出されてしまったのか?上記BBCの記事やVoxの動画でも述べられていますが、主な原因は次の2つです。

① 治安の悪化:  過去と比較しても、ブラジルの殺人発生率が増加している。米国ですら殺人は5.3/10万人なのに対して、ブラジルは29.9/10万人である。

② 政界の汚職:  前大統領のルセフやダシルバ(いずれも労働者党。ボルソナロは社会自由党)は、政府系の石油会社「ペトロブラス」を巻き込んだ汚職に関与した為に最高裁に起訴された。

 

※下の動画は、その汚職事件の詳細です。

 ペトロブラス石油化学コンビナートの新規建設事業を計画したのですが、建設業者らが競売でカルテルを組んで落札価格を必要以上に吊り上げました。そして、受注した業者は契約した金額の一部を賄賂(つまり、落札の見返り)として労働者党の政治家やペトロブラスの幹部に渡しました。

 この事件に関与した企業は、ラテンアメリカの他の国での公共事業も受注していたため、これらの事業が停止に追い込まれました。外国に影響が波及してしまったのです。

youtu.be

 

 ブラジル経済の減速, 貧富の格差といった因子もありますが、最大の要因は、こういった状況に歯止めを打つどころか、私腹を肥やすような政治家らの存在がボルソナロ大統領の選挙による誕生を招いたのです。

 加えて、以前ブログでも触れましたが、ブラジルはリオデジャネイロ五輪の開催によって財政赤字を招き、自らの首を絞める結果になりました。

voiceofer.hatenablog.com

 私には、このようなブラジルの状況が日本の近未来を映しているように見えてなりません。私見ではありますが、ブラジルと日本の共通点を挙げてみます。

① 政治家・官僚の腐敗:  森友・加計学園問題は、与党や関与した省庁から納得のいく説明はなくうやむや。他に、防衛省の日報問題・障がい者雇用数水増し等の問題が噴出。

② 2020年に東京五輪を開催予定:  大会会場の新設等で巨額の支出・赤字を重ねた結果、教育・医療・福祉といった予算が削られる懸念がある。

ヘイトスピーチ 街頭で平然と外国人排斥を叫ぶ集団がいる。ネット上も然り。

④ 性差別:  東京医大等医学部の女子受験生一律減点をはじめとして、日本には性差別(果ては性暴力)を容認する土壌が残っている。

 2020年の前後で、日本も道を誤れば、トランプ, ドゥテルテ, ボルソナロのようなファシストの如き人間を国家元首に据えてしまうかもしれません。