Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

日本のどっかに勤務する救急医。医療を始め、国内外の問題につきぼちぼち呟く予定です。

前から思ってたことを暴露させてください。

 こんにちは。今日は当直明けで早上がりなので、ちょっと早い時間帯からブログ等更新しています。

 以前から、私は地方の大学病院の救命センターで勤務していて思っていることがあります。救急隊から「病院は◯件断られています」と言って急患の収容要請が来ることがこのCOVID-19パンデミック以前からしばしばあったのですが、その理由は大きくけて3つあります。①医師が処置中・手術中で対応不可, ②当直・日直医が「自分の専門領域の疾患じゃないから」と言って拒否, ③病棟が満床, です。

 ①に関しては以前私がブログ等で指摘したように、「特に地方の都市部では病院が複数点在しているが、各病院へ少数(1~3名)の医師が分散配置されているような状況である」・「特定の診療科の医師があまりに少ないので、手術等に一旦入ってしまうと本来その診療科で診療可能な急患の収容ができなくなる」といった問題点が存在しています。その解決方法として、私は(他にも主張している医療関係者は居ますが)「都市部で急性期病院を集約化すべきだ」と考えています。

 他方②に関しては、とりわけ2次医療機関で救外の当番をやっているのは大抵救急医でなく各内科系・外科系診療科の医師1~2名なので仕方ない(それでも内科医なら、せめて急患を収容して鑑別診断くらいしてもいいじゃないのと思うことはありますが)側面はあると思います。

 今回③についても色々言及したいのですが、せっかくですので下の動画にまとめてしまいました。是非YouTubeへアップロードした動画をご視聴の上、高評価やチャンネル登録をして頂きたいのですが、それが面倒な人の為に私の主張の要旨をここに示します: すなわち、「入院患者を病棟に『詰め込めば』病院の収益になるという仕組みを改めて、病棟の回転を早めませんか?」ということです。