皆さんこんばんは。現役救急医です。幸い私は1/1~3の間、あまり忙しくなかったので1/2夜間に放送されていた『鬼滅の刃 遊郭編』を見ることができました。遊郭編に登場する悪役は堕姫という上弦の鬼です。これまでのストーリーを見るに、堕姫は
- 江戸期?から花魁になりすまして遊郭への出没を繰り返している
- 花魁として活動中は、同僚や後輩への暴言・暴力が激しく雇用主すら困らせているが、稼ぎ頭なので追い払いにくい
- 帯を武器として使い、その中に餌食となる人間を監禁し, 時期を見て犠牲者を地下で食べている
- 炭治郎のような嗅覚の鋭い鬼殺隊隊員でない限り, ごく近距離に接近しない限り, 或いは 襲撃された瞬間にしかその存在を覚知できない
といった特徴を備えていることが分かります。
そ ・ こ ・ で………
私の脳裏に悪魔のような?妄想が芽生えたのです…
「ゴルゴ13が堕姫の『排除』を依頼された場合、どうなるんだろう?」
wwwwwww
ってことで、読者の皆様には私のくだらない妄想に最後まで付き合って頂きます!!www
① 依頼を受けた時の状況など
まず、環境設定を考えましょう。言うまでもないと思いますが、鬼滅の刃の時代設定は大正時代の日本です。ゴルゴ13は基本的に20世紀の後半(戦後)と21世紀が舞台ですが、今回の妄想では、未来から兵器・科学技術の類を持ち込むことはNGと仮定します。その上で、ゴルゴ13のキャラクター設定は原則的に不変とします。
最初に気になるのは、堕姫の『排除』の依頼主です。冒頭で述べた彼女の性格や素行を考慮すると、彼女の雇い主や同僚が『有力候補』となるのは疑いの余地が無いと思います(笑)
次に、ゴルゴ13が使用する武器の候補を考えてみましょう。ゴルゴの愛用といえば、'M16'自動小銃, 及び リボルバー式拳銃(Wikipedia曰く、スミス&ウェッソン社製らしい)が真っ先に思い浮かぶでしょう。しかしながら、特に前者が大正時代に存在しないことは想像に難くありません。よって、この頃に地球上に存在した兵器から探すしかないでしょう。生憎私はミリタリーファンではないので、銃器の知識なんて殆どありません。従って、Wikipedia先生を頼りに, テキトーな調査しか出来ないことを予めご了承下さいorz
まず、ゴルゴが愛用しているM16自動小銃がどんなものか、重要そうな特徴を幾つか列挙してみます。
- 装弾数: 20~30発
- 有効射程: 500 m
- 重さ: 3,500 g
- 長さ: 999 mm
- その他の特徴: 「他のアサルトライフルよりも命中精度が優れている」, 「不測の事態に対応しやすい(故障時に部品が入手し易い, 狙撃の際に襲撃されても迎撃が容易)」
なおゴルゴはM16以外のライフル銃も必要に応じて使用しており、その際には1) 命中精度と信頼性を重視し, 2) 射程は600~1,000 m なのだそうです。
続いて、この時代に存在した軍用ライフルを幾つか上げてみます。
1. 38式歩兵銃(日本, 1908年から配備開始)
- 装弾数: 5発
- 有効射程: 460 m(最大射程: 4,000 m)
- 重さ: 3,730 g
- 長さ: 1,276 mm
- その他の特徴: 日露戦争時に帝国陸軍が用いていた30年式歩兵銃は設計上の理由で故障や動作不良が多く、それらの欠点を改良したもの。第2次世界大戦まで使用された。
2. スプリングフィールドM1903(米国, 1905年から配備開始)
- 装弾数: 5発
- 有効射程: 約457 m(最大射程: 2,286 m)
- 重さ: 3,900 g
- 長さ: 1,115 mm
- その他の特徴: 第1次世界大戦時に、独軍・英軍と比較して射撃精度が高いという評判があった。第2次世界大戦まで使用された。
3. モシン・ナガンM1891(ロシア/ソ連, 1891年から配備開始)
- 装弾数: 5発
- 有効射程: 500 m
- 重さ: 4,370 g
- 長さ: 1,305 mm
- その他の特徴: 第2次世界大戦まで使用された。
4. リー・エンフィールド(英国, 1907年から配備開始)
- 装弾数: 10発
- 有効射程: 約918 m
- 重さ: 3,900 g
- 長さ: 1,130 mm
- その他の特徴: 同時期の他国の小銃と比較して装弾数が多く、また 排莢・装填が素早くでき, 照準器から目を離すことなく連続射撃が可能だった。第2次世界大戦まで使用。
5. Gew98(ドイツ, 1890年代から配備開始)
- 装弾数: 5発
- 有効射程: 500 m
- 重さ: 4,090 g
- 長さ: 1,250 mm
- その他の特徴: 第1次世界大戦で主に使用された。一部の部品が強固・単純だが、複雑だったので安価な大量生産に難があった。他国の小銃と比べると速射が僅かに劣る。安全装置が後世に大きな影響を与えた。
この中で 1) 命中精度と信頼性が高い, 2) 射程が500~1,000 m, 3)不測の事態でも修理や迅速な応戦が可能, の3条件を満たせそうなものを選びます。国外の製品とその部品も容易に入手できる(ゴルゴのことですし…)と仮定すれば、第1選択: スプリングフィールドM1903, 第2選択: リー・エンフィールドが候補になるでしょう。一方、日本国内で入手が容易という観点では、38式歩兵銃も候補に入ります。
② ゴルゴ13は鬼の存在を認識するか?
ゴルゴ13へ堕姫の『排除』を依頼しそうな人物, 及び 鬼滅の世界で彼が使用しうる銃器の候補はある程度絞り込めました。そこで問題になってくるのが、「ゴルゴ13は標的である堕姫が鬼であることを事前に把握できるのか?」ということです。鬼の殺害が容易でないことは前回・前々回のブログ記事で指摘した通りです。残念ですが、せっかく①で候補として挙げた銃器では始末できません。
ゴルゴ13は仕事の依頼を受けると、依頼主からの情報だけに依存せず, 独自の情報網で標的に弱点や習慣等の様々な情報を収集し、任務に生かす習慣があります。ゴルゴ13をある程度読んだことのある皆さんなら容易に想像がつくと思いますが、彼の情報収集能力と知識量は半端じゃありません。鬼滅の世界では、鬼の存在を把握している人間は鬼殺隊と, 実際に鬼に襲われて生還した人くらいであり、世間一般に広く知られている訳ではないようです(明治の文明開化から時間が経過しており、いわゆる迷信に懐疑的な人間もそれなりに居たでしょう)。しかしゴルゴ13の場合は………
鬼の存在を把握しているかもしれません(だって、あのゴルゴ13ですよ!?)。下手したら、鬼の弱点が太陽光と日輪刀で首を切られること, 藤の花であることを既に知っている可能性すらあります(もしかしたら、鬼舞辻無惨や十二鬼月の存在すら知っているかもしれない)。既に過去に依頼された仕事で鬼と対決してそいつの抹殺に成功しているかもしれませんし、その昔の任務を遂行する過程で身元を偽って鬼殺隊に入るか, 鬼殺隊の関係者(柱や産屋敷など)に接触しているかもしれません。
本当に恐ろしい奴だゴルゴ13!もしかしてお前、日光を克服した鬼じゃねえの!?
という感じで、「ゴルゴ13 vs 堕姫」に関して妄想を膨らませてきた訳ですが、次回からは③ ゴルゴは堕姫を確実に始末する為にどのような準備をするのか?, ④ 堕姫とゴルゴが『対決』する『本番』の勝敗 を、できるだけ真面目に(笑)考察してみようと思います!それでは、こうご期待!!