Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

日本のどっかに勤務する救急医。医療を始め、国内外の問題につきぼちぼち呟く予定です。

2023年、今更だけど新年の抱負を。

 こんばんは。現役救急医です。今年も宜しくお願い申し上げます。昨年末に散々YouTubeやこのブログで愚痴っていましたが、あまり新年を祝う気になりませんでした。大晦日と元旦は非番だったので、ちょっと早い時間帯から酒を飲んで気分を紛らわそうとしていました。まあ、友人や同僚らから、ポジティブな励ましの言葉をLINE等で受け取ったので、少しは前向きな気分になれた訳ですが。

 まあそんな訳で、今年の抱負を幾つかここで宣言してみます。

 

① 今の勤務先のスタッフへの助言・フィードバック等を強化する

 救急専門医は、個々の患者の診療(と本人や家族との意思疎通・合意形成)のみならず, 院内の診療態勢や地域のメディカルコントロールも念頭に置いて働くことが求められています。特に、救急外来や病棟での重症患者診療については助言等を求められる機会は多いです。

 今の勤務先は、予算や人的リソースがキツめの田舎の二次病院です。特に看護師サイドでは「日々の診療の中で教育を行う」的な発想が欠落しがちであり、特に他科の医師は最新のガイドライン等をあまり把握せず, 自分の経験則や直感だけをアテに診療を行ってしまい, 看護師へのフィードバックが中途半端という人がどうしても目立ってしまいます。

 そこへ介入するのが私の役目だと思うのです。看護師へフィードバックを適宜行い, 他科の医師にも色々と助言を行い, 院内勉強会を開催するなど、まだまだ実現すべき課題が山積しています。日常診療だけに終止せず、こうした院内スタッフへの『貢献』を強化したいと思います。

 

② 病院上層部への働きかけを強化する

 昨年末のブログでも愚痴っていた通り、院長・事務長ら病院上層部と看護師ら現場の感覚が乖離しており、現場の危機感・不満・ニーズがなかなか上へ伝わっていないという現実があります。

 現場の努力だけでは、カバーしきれない事態もあります。待遇等への不満があり, 昨今のパンデミックの影響で疲弊してしまうのであれば、『燃え尽き』により離職・退職者が増えるのは時間の問題です。予算や人事等について強力な権限を有する上層部が変わらない限り、現状の抜本的改善はあり得ません。

 もっと院長や事務長らへの提言を増やしたいと思います。また、私一人だけでは効力が乏しいので、医師・看護師・放射線技師・検査技師など、同じ志を持つ仲間と共に事を進めたいですし, 仲間も増やすべく努力します。

 

 すっごい雑な新年の抱負になっていしまいましたが、今後ともどうか宜しくお願い申し上げます。