Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

日本のどっかに勤務する救急医。医療を始め、国内外の問題につきぼちぼち呟く予定です。

Twitterとか見てて思ったこと。

 こんにちは。今日はYouTubeネタ・Covid-19ネタ・医学ネタのいずれからも離れて、Twitter等で見かけたニュースについて思ったことをぶっちゃけます。

 

(1) 環境のことを心配するなら…

 昨日の朝、NHKニュース7の画面キャプチャーとともに、以下のようなツイートが私の目に飛び込みました。

確かに地球温暖化をはじめとする環境破壊は生態系を脅かし、果ては海面上昇・異常気象といった事象を通じて我々人類の文明の存続すら脅かしているのは事実です。

 しかし以下のツイートでも私が指摘しているように、商品を仕入れて売っているだけの店舗側, ましてや末端の店員に詰問して何になるのでしょうか?その商品を生産している企業に聞いた方が合理的だと思います。

 加えて、有権者たる日本国民(もしくは、国際社会を形成する二百数カ国のうち一国の市民)であるならば、他の側面にも注意を払うべきだと私は思います。以前私はこのブログにて、本を2冊紹介する形で地下資源が豊富なアフリカの情勢について少しだけ解説したと思いますが、みなさんご覧になったでしょうか?

植民地時代に欧米各国が築いた資源収奪システムは、独立後アフリカ各国の指導者層に引き継がれました。そのシステムの利権に与りたい『上級国民』連中の内紛がクーデターや民族・宗教間の対立/内戦に繋がったり, 地下資源による収益を背景にした汚職が蔓延したりしています。その結果、地下資源による収益は遅々としてインフラ・社会保障等へ投資されず(指導者層が好き勝手に懐に入れて、自分の仲間にしか配分しないので)、貧富の格差が益々拡大する結果となっているのです。

 

環境問題の心配はして然るべきです。それと並行して、遠い国々で圧政や政府の腐敗, ジェノサイドに苦しむ罪なき市民の生活のことも頭に留めておくべきです。国際社会が無関心でいる限り、独裁者やテロリストたちは悪虐非道の手を緩めようとは1ミクロンも考えないでしょう。

 

 (2) それでも教育者のつもりか!

 他にも、昨日の昼頃にはYahoo!ニュースアプリを通じて私は次のような衝撃的なニュースを知りました。これも日本国内の出来事です。

高校サッカー出場校のサッカー部員10名が寮内で飲酒。しかし当初学校側は調査に後ろ向きで、全国大会出場が決まってようやく重い腰を上げたというのです。そして10名への処分も下のツイートの如し。このうち8名を出場させることにしたというのです。

  私は「連帯責任で云々」という、古代・中世・近世の「罪人は家族まで連座」という量刑と類似した前時代的発想には賛同しませんつまり出場辞退」までは不要と考えます)。しかし、飲酒という違法行為をしたのに「反省の意思を示した」とかいう曖昧な基準で人情論を適用するなんて。高校生は確かに、幼稚園生・小学生よりは世間のことは分かっているし, 身体的に十分成長はしていますが、まだまだ未熟な側面が多いと思います。だからこそ、「非道や違法行為を働いたら懲罰を喰らう」・「信賞必罰」を大人たちが十二分に学習させねばならないのです。

 「退学処分にして学校教育を受ける機会まで奪うのはちょっと…」と私は思いますが、せめて『大会への出場機会の剥奪』の他に, 飲酒が孕むリスクに関する、医療関係者による講義を強制的に受講させたり, 一定期間校内や学校近隣の公園・道路の清掃をさせる等の処置を行うべきではなかったか?と思うのです。