Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

日本のどっかに勤務する救急医。医療を始め、国内外の問題につきぼちぼち呟く予定です。

【Jリーグ関連】ロールモデルとしての責任を問う

 昨年のサッカーワールドカップ以来、サッカーに興味をもった私は今年2月くらいからDAZNJリーグの試合や、欧州各国のリーグの試合のハイライト/見逃し配信を見るようになりました。

 Jリーグは昨年、外国人枠(1試合でエントリーできる外国人選手の人数)を、2019年度から5人に拡大(従来は3人だった)する方針を発表。そうした中で最も注目を集めたチームがヴィッセル神戸でした。2017年に元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキを獲得。昨年には元スペイン代表アンドレス・イニエスタ, 今年に入りダビド・ビジャを獲得し当初"VIP"と大きな期待が寄せられました。

 しかし最近は成績が低迷。これは私の主観が入っているかもしれませんが、リージョ監督が突然退任した後から、明らかに調子が狂っているように思えます。例えば、まだリージョ氏がまだ監督をしていた4/14のサンフレッチェ広島戦では、結局2-4で負けてはいますが、前半は2-1とリード出来ていました。また3/30のガンバ大阪戦では前半1-2とリードはされていましたが、激しいシュートの打ち合いを制し(逆転に成功し)3-4で勝利していました。その間の松本山雅戦は2-1で敗れていますが、私は「攻撃力は十分だ。守備を改善していけば、上位進出は確実だろうな」と素人目ながら考えていました。しかしその後、リージョ氏が辞任し吉田氏へ監督が交代。それ以降は失点が目立つはおろか、得意な筈の攻撃力・得点力すら鳴りを潜めたように見えます。

 資金力に物を言わせ、外国のトップリーグを経験した外国人選手や指導者を獲得する。これ自体私は悪いことだとは思いません。日本人選手と外国トップリーグ出身選手間で競争を生み出し、尚且つ外国人指導者を招聘して欧州・南米トップレベルの指揮や人材育成を導入することで、日本のサッカーのレベルが上がりワールドカップでの日本代表の成績向上に繋がると思うからです。

 ヴィッセル神戸は、Jリーグの各チーム内で特にそういったロールモデルになることを期待されていたと、(素人の勝手な見解ですが)私は考えています。しかしながら、(背景は不明とはいえ)せっかく招聘したリージョ監督は辞任し、それ以降の試合は"VIP"を起用しても勝つことができず。いくら才能を獲得しても、それを活かす戦略が乏しければ意味がありません。

 ヴィッセル神戸は、日本サッカー『成長戦略』のロールモデル, 或いはファンタジスタとしての責任を自覚し、早急に戦略やチーム運営方針等を見直して頂きたいと思っています。また、様々な憶測が飛び交うリージョ氏辞任の背景や、楽天会長の介入の有無等につき、情報公開を行いサポーターの不信感を払拭すべきでしょう。