Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

東日本の某県に勤務する救急医。医療を始め、国内外の問題につきぼちぼち呟く予定です。

グダグダし過ぎだ、日韓レーダー照射問題

 昨年末の韓国軍レーダー照射に始まった、日韓関係のこじれ。確かにこれ以外の要素もありますが、更に険悪なムードに向かっています。

www.jiji.com

 1/23午後に、海上自衛隊の哨戒機と韓国軍の駆逐艦がまた出くわしたのですが、韓国側は「威嚇飛行」, 日本側は「国内法・国際法に則った運用だった」とまた主張が食い違う、グダグダな様相を呈しています。最初のインシデントから約1カ月しか経っていないのに…正直ウンザリしてきました。

日韓「レーダー照射問題」、何が起きていたのか、改めて検証する | ハーバービジネスオンライン | ページ 3

 なので今回は、日韓双方に対して色々ツッコミを入れてやりたいと思います。

 

(1) 感情的になりすぎ

hbol.jp

 ↑の記事でも触れていますが、日本側のネット上の記事では「北朝鮮船と韓国軍の艦船が『瀬取り』(洋上での海産物の密輸)を行っていた」などという根拠のない憶測を流すものもありました。鵜呑みにする読者が出てしまうのは想像に難くないですが、それでもfake newsの誹りは免れません。

biz-journal.jp

 更に、韓国への制裁を求める自民党内の声(ビザなし渡航制限案)を批判した国際政治学者が非難を受ける(上記記事参照。なおこの方の主張は「韓国国内の親日派知日派を育てるには、経済的利益・観光・留学しかない。日本が好きな人を締め出して何の得があるのか」という旨です)という事態も発生しています。まさに「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」。結構中立的な観点から出た意見とも思えますが、これに食いつく人が続出する様はまさに幕末の過激な尊王攘夷運動文化大革命時の紅衛兵を彷彿とさせます。

 韓国側も、本来は関連性の(かなり)薄いはずの慰安婦問題・徴用工問題と、今回のレーダー照射案件を結び付けてしまい、市民やメディアが感情的になっている側面も否めません。植民地支配や戦時中の理不尽な扱いは負の感情を持たれても仕方ありません(今日でも日本国内で旧東北諸藩側が明治維新に異議を唱えたり、中東に駐留する欧米の軍隊が『十字軍』と罵られるぐらいですから)が、別個の事案として分けて議論を行って欲しいものです。

 

(2) 再発防止策はどうするのか!?

  このような事態が発生してしまっている以上、再発防止策を日韓双方で協議して作り上げておくのが妥当と思われますが、一ヶ月経った時点で未だに事実関係を巡って主張が平行線を辿ったまま。

  せめて、日韓双方とも「何がまずかったのか」を韓国海軍内・海上自衛隊内等で検証し、それをもとにそれぞれの再発防止策を練っておくぐらいしておいて欲しいものです。

 

(3) 首脳はリーダーシップを示せ

  1962年に発生したキューバ危機(ソ連キューバに、米国本土を射程圏内に収める核ミサイルを持ち込んだことが発覚)では、当時のケネディ政権閣僚が「キューバソ連軍基地を空爆すべし」という強硬論を退け、米軍の行動を海上封鎖や偵察飛行に止めました。

  紆余曲折を経て、最終的に米ソ首脳は、ソ連キューバの核ミサイルを撤去, 米国はトルコに配備した核ミサイル(ソ連領が射程圏内に入る)の撤去を行う等の譲歩を相互に行った結果、核戦争や第三次世界大戦の危機を回避しました。更に、両国首脳が直接対話出来るようにする為に、ホワイトハウスクレムリンの間でホットラインが敷設されました。

  日韓の首脳も、各所に湧いた強硬論・感情論を排しつつ、譲歩の余地がある点を探る等の努力を行い、可及的早期に危機的状況から離脱すべきです。