Voice of ER ー若輩救急医の呟きー

日本のどっかに勤務する救急医。医療を始め、国内外の問題につきぼちぼち呟く予定です。

また感染者数が増えていますが

 こんばんは。現役救急医です。ワクチン接種拡大により落ち着いていたSARS-CoV-2感染者数が、最近また増え始めています。東京では300名以上で感染が確認され、沖縄に至っては早くも第6波が来たとすら言われています。

【速報】東京都で新たに390人感染 前日(151人)から倍以上、先週水曜日(76人)から約5倍増(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース

年明け5日で1000人超え 沖縄新たに623人感染(沖縄テレビOTV) - Yahoo!ニュース

以前このブログで触れた通り、mRNAワクチン(やベクターワクチン)の2回目接種から6ヶ月以上経過すると、SARS-CoV-2感染に対する有効性が低下するということが分かっています(重症化に対する有効性は高く保たれるのですが)。それを踏まえて、3回目(或いはブースター)接種が先進国を中心に開始されており、イスラエルからのデータではSARS-CoV-2感染及び重症化へかなりの予防効果があることが示唆されています。

 また感染拡大を起こしているのは、ニュースを見る限り日本だけではなく、英国・フランス等欧米諸国も同様とのこと。さて、その状況下で日本では3回目接種はどこまで進んでいるのでしょうか?Yahooの特設ページに具体的な接種率が出ていましたので共有します。

news.yahoo.co.jp

曰く、1/3時点で2回目接種率は78.5%(9,942万人以上)ですが、3回目はなんとたったの0.5%(63万6,242人)ですまだ医療従事者をカバーしている真っ最中で、もしかしたら一部地域でようやく高齢者ら重症化リスクが特に高い集団への接種が始まったばかりなのかもしれません(かく言う私も、昨年末に3回目を接種しました)。

 この状況を嘆いているのは医療従事者だけでなく、(一部の)政治家も同様のようです。

東京五輪を控え, デルタ株の猛威に悩まされた2021年夏季と打って変わって、岸田政権はオミクロン株発見の報から間髪入れず(?)入国制限を発動しました。こうした『水際対策』はあくまで時間稼ぎであり、本来であれば、病原体が人口内へ相当数蔓延するまでの間に医療従事者の養成/訓練や病床確保, 法体系等の整備, ワクチン接種拡大, 軽症患者の重症化を阻止する薬剤の確保といった準備をしておくものです。しかし、現実が理想と乖離していることは、3回目接種の数字を見るだけでも明らかでしょう。

 そんな中で、昨年にワクチン担当大臣を務め, 自衛隊を動員し, 大規模接種会場を複数設営し, 1回目と2回目のコロナワクチン接種を進めた河野太郎氏の手腕を賞賛し、彼の復帰を望む意見も医療従事者の間で見られるようになりました(あくまでTwitterでの風潮ですが)。しかし、彼とて聖人君子ではないようです。昨年9月には、官僚に対し声を荒げて暴言を吐く等のパワハラがあったことが暴露されています。

news.yahoo.co.jp

(それなりの才覚はあるが)自らの信じる『正義』や『理想』の為に鼻息荒く突き進むタイプの参謀(?)が居ないと物事が前に進まない日本の行政/政治機構って、あまりにも不合理ではありませんか(政治に限った話ではありませんけど)。

 

 昨年末に読んだ本辻政信 失踪60年 − 伝説の作戦参謀の謎を追う』という書籍には、こんなエピソードが収載されています。日本陸軍参謀本部作戦課の兵站班長だった辻政信は、1941年7〜8月頃から南方作戦の計画立案に関与します。その過程で彼は、まずマレー半島を制圧し, 続いてシンガポールを早期に占領することが必要と主張しました(いずれも当時は英国の植民地だった)。

 またマレー半島への上陸に関しては、辻自身が偵察機に乗って上空から把握した情報も踏まえて、タイ領であるソンクラー(シンゴラとも)・パタニ(パッターニーとも)の2箇所に加えて, 当時英領だったコタバル(現在はマレーシア)への同時の奇襲上陸が必要だと彼は主張します(通常ならば制空権を奪取してから上陸する)。海軍は当初、コタバル付近に英軍の飛行場があることも考慮して、コタバルへの上陸に反対していましたが、最終的に折れて陸軍の案に同意しました。しかも、自軍の艦艇や地上部隊を空から掩護する為の飛行場を確保する為に、陸軍航空参謀が東京に出張している間に, 当時フランス領だったフーコック島(タイランド湾にある島)に, フランス側の了承も得ずに飛行場を建設したというのです。

※皆さんに分かり易いように、これらの場所をGoogle Map上へプロットしておきました(2022年1月6日追記)

 最終的に日本軍は1941年12月未明にソンクラー・パタニ・コタバルへ同時に上陸し, マレー半島を南下。英軍が難所と見做していたジットラ・ラインを十数時間で突破し、翌年1/11にクアラルンプールを占領し, 同年2/14にはシンガポール陥落を達成しました。

 上記経緯から辻政信を有能と考える人も居たようですが、上記書籍にも記載があるように、彼はノモンハン事件で『盛大にやらかした』という前科持ちですし, シンガポール陥落後の華僑粛清事件の際には、憲兵らを怒鳴りつけて殺害人数を増やすように迫った経緯もあります。河野太郎氏だって、確かにワクチン担当大臣としては有能だったかもしれませんが、その影では既述のように、パワハラの証拠が世に出てしまっている訳です。「悪い意味で一癖も二癖もある人物が、一見強硬なリーダーシップを発揮しないと物事が前に進まない」というデジャブを、令和になっても我々は見せられているようです。このような不条理を正すには、各職場内の人事評価や教育等はまだしも, 義務教育・高等教育課程での生徒への指導内容等も見直す必要があるのではないでしょうか。残念ながら、是正には時間がかかりそうです。

【妄想シミュレーション】もしゴルゴ13が鬼滅の堕姫の『排除』を依頼されたら Part 2

 皆さんこんばんは。現役救急医です。今日は前回に引き続き、「ゴルゴ13が堕姫を『排除』する依頼を受けたらどうなるのか」ということを極力真面目に考察していきます。

voiceofer.hatenablog.com

前回の考察では、『鬼滅の刃』時代設定が大正時代であることを踏まえた上で、

  • ゴルゴ13はやはり命中精度と信頼性が高く, また故障時の部品調達や狙撃時の敵襲への対応も容易な銃器を調達するであろうこと
  • 卓越した情報収集網と過去に請け負った仕事のお陰で、鬼の存在はおろか, 鬼の弱点等も把握している可能性があること

を指摘しました。今回は、ゴルゴ13が ③ 堕姫『排除』に向けてどのような準備を行うのか?, 及び ④ ゴルゴ vs 堕姫の勝敗予想 を行ってみようと思います。

 

③ 堕姫『排除』に向けた準備

 最初に、ちょっと謝罪せねばならないことがあります。前回のpart 1で私は「ゴルゴ13が既に鬼の存在や弱点等を認識している可能性がある」と指摘しましたが、「堕姫=鬼であるとゴルゴ13が事前に察知可能か」についての考察を怠っていました。詰めが甘くなり、申し訳ありません。既に放映された『遊郭編』のエピソードでは、堕姫の雇用主の妻が「子供の頃に祖母から『同僚/後輩に暴力・暴言を繰り返した稼ぎ頭の花魁が居た』という言い伝えを聞いたが、堕姫の言動や癖がその問題の花魁に似ている」(※私なりの要約が入ってます)という内容のことを堕姫に向かって言い、その直後に堕姫に殺害されています。問題は「堕姫に、言い伝えられた問題の花魁と関連性があるかもしれない」という疑惑を、雇用主の妻以外も持っていたのか?ということです。

 もし雇用主の妻以外も同様の疑惑を抱いていた場合、ゴルゴ13の情報網に引っかかる可能性が上がります。他方、雇用主の妻しか疑惑を抱いていなかった場合、ゴルゴ13が事前に堕姫が鬼であることを把握しきれずに任務に向かうこととなります。後者のパターンの方が、ゴルゴにとって不利であることは明らかです。

 取り敢えずここでは、ゴルゴ13が事前の情報収集(吉原周辺で雇った情報屋や, 客に成り済まして遊郭に入り込むといった手段を通じたもの)により「堕姫=鬼」と事前に認識したという仮定で進めてみます。間違いなくゴルゴは、それ相応の武器を準備するでしょう。具体的には、

  • シナリオ1: 身分を偽って日輪刀を製作している刀鍛冶にコンタクトを取り、自分専用の日輪刀を作成してもらう
  • シナリオ2: デイブ・マッカートニーに比肩する銃職人へ、鬼を殺傷可能な銃器と弾薬の製造を特注する

の2つのシナリオが予想されます。ゴルゴ13=狙撃 or 銃撃」というイメージがありがちですが、実際のところライフルや拳銃以外武器(ex. 刃物, 戦闘機)で任務を遂行したり, 格闘で相手を制圧or殺害するエピソードも複数あります。従って、ゴルゴが日輪刀で鬼の『排除』に臨むことがあっても不思議ではありません(シナリオ1)。

 一方で、ゴルゴ13が鬼との近接戦闘をハイリスクと見做し、遠距離からの狙撃を選ぶ可能性も排除できません(シナリオ2)。しかし以前から強調しているように、日輪刀以外で鬼を殺傷できるものは日光か藤の花くらいしかありません。では、どんな銃器と弾薬を調達すれば良いのか?これについては、今年1月1日2日に連続で更新した当ブログの記事でも考察した通りです − つまりゴルゴ13は、太陽光のエネルギーを超えるモノ(放射線, 紫外線など)を堕姫に投射してしまえば勝機があるのです。しかし令和の現在ですらデス・スターなんて存在しないし, 原爆が実用化されたのは1940年代です。大正時代に存在する, より現実的な手段を考慮せねばなりません。私が思いついた候補は、以下の2つだけでした。

これらの技術を応用し、再生する前に堕姫の身体を一気に高温で焼き払ってしまえば倒せるかもしれません。火炎放射器を使用する場合、堕姫との距離を詰める必要があり、反撃された拍子に引火してゴルゴ13自身に危険が及びます。他方、堕姫の身体を消滅させるに足る量の火薬や燃料をライフルの銃弾に収納し切れるとは思えません。加えて、いくら武器に精通しているとはいえ、私はこれまでゴルゴ13が重砲の類をぶっ放しているエピソードを見たことがありません(そもそも重砲等は持ち運びに不便であり、ゴルゴの好みに合わないと思います)。従って、もしどうしても焼夷弾の類を使用したい場合は、どこからか飛行機を入手し, 上空から堕姫の頭上へピンポイントで投下する必要があります。しかし飛行機は騒音を出すので、容易に気付かれてしまいます。またいくらピンポイント爆撃を図ったとはいえ、焼夷弾なので吉原全体に延焼しかねませんゴルゴ13が自身に課しているルールの一つに、「標的と関係のない人間(or生命)を巻き添えにしない(止むに止まれず巻き込んだ場合は、それ相応の賠償を行う)というものがあり、それに反する可能性がある方法です。

 そうなるとやはり、日輪刀による白兵戦が堕姫『排除』手段の有力候補になるのではないでしょうか。

 

④ 堕姫 vs ゴルゴ13の勝敗は?

 まず、ゴルゴが日輪刀で堕姫殲滅に挑むシナリオを検証します。堕姫はこれまで数多の人間を食うことで力を蓄えた上弦の鬼で, 帯を使って相手を取り込む・距離を置いて相手に攻撃を加えることが可能です。他方、ゴルゴ13シリーズに何冊も目を通した方ならお分かりと思いますが、彼の白兵戦の実力も侮れません(想像がつかない方は今からでも遅くないので、コンビニ等でゴルゴ13シリーズをお買い求め下さい笑)ゴルゴの『勝利』は五分五分以上だと私は思います。

 では、ゴルゴが事前のリサーチで「堕姫=鬼」と察知できずに『排除』に臨んだ場合はどうなるのでしょうか?当然ながら、通常の銃器による狙撃で堕姫は殺害できません。そして堕姫は狙撃手への反撃を即座に開始する筈です。さあ、どうするゴルゴ13…!?

シナリオは2つ考えられます。

1. 堕姫の反撃で負傷しながらも辛うじて逃走した後、仕事の依頼主に報酬を全額返金する(依頼された仕事を失敗したので)。その上で失敗の原因を究明し、その過程で堕姫が鬼であることに気付く。そして、堕姫『排除』という自分自身の目標達成の為に動き出す。

2. 堕姫の反撃を交わす中で、堕姫が鬼であることに気付く。持ち合わせた知識, 及び 白兵戦の中で見出した堕姫の弱点を巧妙に利用し、最終的に堕姫『排除』を達成する。

いずれにせよ、i. 依頼された仕事に失敗したら、依頼主へ率直に報告し, 前払いされた報酬を全額返金する, ii. 失敗したら、その原因究明を徹底的にやる, iii. 常人なら明らかに不利な逆境も、その精神力や頭脳, 身体能力等で克服し敵を倒す, のがゴルゴ13です。また、これまでのエピソードで、一度『排除』に失敗した標的へ(報酬を返金した上で)再度挑戦して成功させたものが(私の記憶が間違いでなければ)あった筈です。

 

 私の考察(妄想)は以上になります。正直なところ、ゴルゴ13を贔屓にしてしまった感が否めません。人間というものは常にバイアスを伴っており、他者に指摘されて矛盾に気付くことはよくあります。「ここは流石におかしいだろ!」という点がありましたら、遠慮なくご教授下さい(笑)

【妄想シミュレーション】もしゴルゴ13が鬼滅の堕姫の『排除』を依頼されたら Part 1

 皆さんこんばんは。現役救急医です。幸い私は1/1~3の間、あまり忙しくなかったので1/2夜間に放送されていた鬼滅の刃 遊郭を見ることができました。遊郭編に登場する悪役は堕姫という上弦の鬼です。これまでのストーリーを見るに、堕姫は

  • 江戸期?から花魁になりすまして遊郭への出没を繰り返している
  • 花魁として活動中は、同僚や後輩への暴言・暴力が激しく雇用主すら困らせているが、稼ぎ頭なので追い払いにくい
  • 帯を武器として使い、その中に餌食となる人間を監禁し, 時期を見て犠牲者を地下で食べている
  • 炭治郎のような嗅覚の鋭い鬼殺隊隊員でない限り, ごく近距離に接近しない限り, 或いは 襲撃された瞬間にしかその存在を覚知できない

といった特徴を備えていることが分かります。

 

 

そ ・ こ ・ で………

 

 

私の脳裏に悪魔のような?妄想が芽生えたのです…

 

 

 

 

ゴルゴ13が堕姫の『排除』を依頼された場合、どうなるんだろう?」

 

 

wwwwwww

 

 

 

ってことで、読者の皆様には私のくだらない妄想に最後まで付き合って頂きます!!www

 

① 依頼を受けた時の状況など

 まず、環境設定を考えましょう。言うまでもないと思いますが、鬼滅の刃の時代設定は大正時代の日本です。ゴルゴ13は基本的に20世紀の後半(戦後)と21世紀が舞台ですが、今回の妄想では、未来から兵器・科学技術の類を持ち込むことはNGと仮定しますその上で、ゴルゴ13のキャラクター設定は原則的に不変とします。

最初に気になるのは、堕姫の『排除』の依頼主です。冒頭で述べた彼女の性格や素行を考慮すると、彼女の雇い主や同僚が『有力候補』となるのは疑いの余地が無いと思います(笑)

 次に、ゴルゴ13が使用する武器の候補考えてみましょう。ゴルゴの愛用といえば、'M16'自動小銃, 及び リボルバー式拳銃(Wikipedia曰く、スミス&ウェッソン社製らしい)が真っ先に思い浮かぶでしょうしかしながら、特に前者が大正時代に存在しないことは想像に難くありません。よって、この頃に地球上に存在した兵器から探すしかないでしょう。生憎私はミリタリーファンではないので、銃器の知識なんて殆どありません。従って、Wikipedia先生を頼りに, テキトーな調査しか出来ないことを予めご了承下さいorz

 まず、ゴルゴが愛用しているM16自動小銃がどんなもの、重要そうな特徴を幾つか列挙してみます。

なおゴルゴはM16以外のライフル銃も必要に応じて使用しており、その際には1) 命中精度と信頼性を重視し, 2) 射程は600~1,000 m なのだそうです。

続いて、この時代に存在した軍用ライフルを幾つか上げてみます。

 1. 38式歩兵銃(日本, 1908年から配備開始)

  • 装弾数: 5発
  • 有効射程: 460 m(最大射程: 4,000 m)
  • 重さ: 3,730 g
  • 長さ: 1,276 mm
  • その他の特徴: 日露戦争時に帝国陸軍が用いていた30年式歩兵銃は設計上の理由で故障や動作不良が多く、それらの欠点を改良したもの。第2次世界大戦まで使用された。

 2. スプリングフィールドM1903(米国, 1905年から配備開始)

  • 装弾数: 5発
  • 有効射程: 約457 m(最大射程: 2,286 m)
  • 重さ: 3,900 g
  • 長さ: 1,115 mm
  • その他の特徴: 第1次世界大戦時に、独軍・英軍と比較して射撃精度が高いという評判があった。第2次世界大戦まで使用された。

 3. モシン・ナガンM1891(ロシア/ソ連, 1891年から配備開始)

  • 装弾数: 5発
  • 有効射程: 500 m
  • 重さ: 4,370 g
  • 長さ: 1,305 mm
  • その他の特徴: 第2次世界大戦まで使用された。

 4. リー・エンフィールド(英国, 1907年から配備開始)

  • 装弾数: 10発
  • 有効射程: 約918 m
  • 重さ: 3,900 g
  • 長さ: 1,130 mm
  • その他の特徴: 同時期の他国の小銃と比較して装弾数が多く、また 排莢・装填が素早くでき, 照準器から目を離すことなく連続射撃が可能だった。第2次世界大戦まで使用。

 5. Gew98(ドイツ, 1890年代から配備開始)

  • 装弾数: 5発
  • 有効射程: 500 m
  • 重さ: 4,090 g
  • 長さ: 1,250 mm
  • その他の特徴: 第1次世界大戦で主に使用された。一部の部品が強固・単純だが、複雑だったので安価な大量生産に難があった。他国の小銃と比べると速射が僅かに劣る。安全装置が後世に大きな影響を与えた。

この中で 1) 命中精度と信頼性が高い, 2) 射程が500~1,000 m, 3)不測の事態でも修理や迅速な応戦が可能, の3条件を満たせそうなものを選びます。国外の製品とその部品も容易に入手できる(ゴルゴのことですし…)と仮定すれば、第1選択: スプリングフィールドM1903, 第2選択: リー・エンフィールドが候補になるでしょう。一方、日本国内で入手が容易という観点では、38式歩兵銃も候補に入ります

 

ゴルゴ13は鬼の存在を認識するか?

 ゴルゴ13へ堕姫の『排除』を依頼しそうな人物, 及び 鬼滅の世界で彼が使用しうる銃器の候補はある程度絞り込めました。そこで問題になってくるのが、ゴルゴ13は標的である堕姫が鬼であることを事前に把握できるのか?」ということです。鬼の殺害が容易でないことは前回・前々回のブログ記事で指摘した通りです。残念ですが、せっかく①で候補として挙げた銃器では始末できません。

 ゴルゴ13は仕事の依頼を受けると、依頼主からの情報だけに依存せず, 独自の情報網で標的に弱点や習慣等の様々な情報を収集し、任務に生かす習慣がありますゴルゴ13をある程度読んだことのある皆さんなら容易に想像がつくと思いますが、彼の情報収集能力と知識量は半端じゃありません鬼滅の世界では、鬼の存在を把握している人間は鬼殺隊と, 実際に鬼に襲われて生還した人くらいであり、世間一般に広く知られている訳ではないようです(明治の文明開化から時間が経過しており、いわゆる迷信に懐疑的な人間もそれなりに居たでしょう)しかしゴルゴ13の場合は………

 

 

鬼の存在を把握しているかもしれません(だって、あのゴルゴ13ですよ!?)。下手したら、鬼の弱点が太陽光と日輪刀で首を切られること, 藤の花であることを既に知っている可能性すらあります(もしかしたら、鬼舞辻無惨や十二鬼月の存在すら知っているかもしれない)。既に過去に依頼された仕事で鬼と対決してそいつの抹殺に成功しているかもしれませんし、その昔の任務を遂行する過程で身元を偽って鬼殺隊に入るか, 鬼殺隊の関係者(柱や産屋敷など)に接触しているかもしれません。

 

本当に恐ろしい奴だゴルゴ13!もしかしてお前、日光を克服した鬼じゃねえの!?

 

 という感じで、「ゴルゴ13 vs 堕姫」に関して妄想を膨らませてきた訳ですが、次回からは③ ゴルゴは堕姫を確実に始末する為にどのような準備をするのか?, ④ 堕姫とゴルゴが『対決』する『本番』の勝敗 を、できるだけ真面目に(笑)考察してみようと思います!それでは、こうご期待!!

パルパティーンと鬼舞辻無惨が戦ったらどうなるのか妄想してみた。

 こんにちは。現役救急医です。今日は、「鬼滅の刃の悪役とスターウォーズの悪役が対決するとどうなるのか」を妄想するシリーズの第2回です。前回は「猗窩座 vs ダース・ヴェイダー」でしたが、今回は悪の首領同士の対決 − すなわち、鬼舞辻無惨とパルパティーンダース・シディアス)の対決を妄想してみます。

voiceofer.hatenablog.com

パルパティーン vs 鬼舞辻無惨

 前回も触れていますが、鬼滅の刃』の鬼は次のような特徴があります。

  • 人間なら致死的となる損傷も、瞬時に修復して戦闘を継続可能
  • 血鬼術は鬼殺隊の柱ですらも翻弄(≒殺傷)し、まさに『人知を超えている』
  • 弱点は太陽光, 藤の花, 日輪刀により首を切られること

鬼舞辻無惨の場合、これに 1. 自分の血液を少し与えることで相手を鬼に変えてしまうこと, 及び 2. 約1,000年前から生き続ける鬼の首領であり、その間に多くの人間を食べているので、相当の実力を備えていると予想されること, が加わります

 一方、シスの首領であり, 尚且つ 銀河帝国の皇帝でもあるパルパティーンの武器と言えば、

  • ライトセイバー
  • フォース:  これで相手に高圧電流を浴びせたり, 重量物(場合により相手の体)を持ち上げたり, 未来を予見したりetc.と色々できる。
  • 自分の指揮下にある銀河帝国:  命令一つでスターデストロイヤー・TIEファイター・ストームトルーパー・AT-AT等からなる大軍団や, 惑星を破壊可能なデス・スターを動員できる。またダース・ヴェイダーは彼の弟子で, それなりの実力と権限を持っているので、ヴェイダーに色々と任務を遂行させることも可能。

ですが、鬼 − とりわけ鬼舞辻無惨の再生能力や血鬼術を考えると、ライトセイバーが日輪刀と同等の効果を有しているか疑問ですし、フォースの電撃が有効な打撃となりうるかすらも疑問です。また、鬼舞辻無惨の捜索・掃討にストームトルーパーらを多数送り込んだら、(パルパティーンは気にしないかもですが)多くが殺戮され, 一部が新たに鬼にされてしまうリスクがあります。

 

 

 しかしながら……スターウォーズをエピソード1から9まで全部見た皆様なら分かるはずです。我らがダース・シディアス卿の恐るべき実力を!

 

 

ジェダイはエピソード1時点でダース・モールの登場によりシスの復活を察知し, エピソード2で暗黒面に堕ちたドゥークー(ダース・ティラナス)と対峙しますが、エピソード3の途中まで、全ての黒幕であるダース・シディアス元老院議長 パルパティーンであることに気付けませんでした。そして、シディアスはエピソード3の途中から6に至るまで銀河帝国の最高指導者として君臨し、エピソード6の最後で肉体的に死亡したにも関わらず、結局クローンとして復活し、影から全てを操っていた(エピソード7~9)のです。そして何よりも、シディアスのマスターが、フォースで生命を操る術を編み出したダース・プレイガスであったことを忘れてはいけません

エピソード9を見た方なら分かると思いますが、パルパティーンはレイとベン・ソロの2名からフォースを吸い取ることで朽ち果てた体を再生させました。無惨と対決するパルパティーンは、最初のうちは小手調べ程度に無惨へライトセイバーで斬りかかったり, フォースの電撃を浴びせたり, フォースで弾き飛ばしたりして無惨の実力を確かめるでしょう。そして最終段階で、無惨のフォースを吸収して………なんか考えるだけでそら恐ろしくなりますよね。ただでさえガチな黒幕のパルパティーンが、最強の鬼である鬼舞辻無惨のフォースを吸収してしまうなんて!

 

 で・す・が…

 

 

シスの信奉者である私の妄想がここで終わると、誰が言いましたか?

 

 

 

皆さん、思い出して下さい。鬼は(日光を浴びたり, 日輪刀の斬撃で首を切られたりしない限り)不死で、不老であること, そして、いかに致命的な損傷を受けても瞬時に再生することを…

 

 

我らがシディアス卿が、これに目をつけない訳がありません!

 

 間違いなくシディアスは、鬼舞辻無惨に提案する筈です。「余の下で暗黒面のフォースを学べ。そうすれば、日光や藤の花を克服する術も見つかるであろう」と。甘い言葉で無惨らを誘惑し、再生能力や不老不死の能力を自分たちシスのために利用しようと企む筈です。血鬼術なんて、暗黒面のフォースさえあれば超越可能なので、無用の長物に過ぎないかもしれません。そして、無惨らを利用するだけ利用したら最後は……後は皆様のご想像にお任せします!(笑)

 第1回でも述べましたが、極論すると「地球ごと(or鬼滅の舞台である東京都ないし日本列島ごと)デス・スターのスーパーレーザーで吹き飛ばせば、鬼は死滅する」と私は思います。鬼滅の世界観では、鬼は太陽光の差さない環境下で無敵を誇りますが、それはあくまで大気と重力が存在し, オゾン層や地球の磁場で太陽からの紫外線・放射線等から守られている環境であることに留意しましょう。地球が爆砕され、大気もオゾン層も磁場も重力も無くなった環境で、鬼が生存できるとは私は思いません(他の地球上の動植物もそうですけど)。

 

 「鬼滅の刃の悪役 vs スターウォーズの悪役」に関する私の超くだらない妄想は以上です。他に対決させたいメンツが居たら、教えて下さい。私の暗黒面のフォースを術式展開して、明後日の方向に妄想を拡大させて見せますので(笑)